Windowsの更新プログラムを、絶対に放置してはいけない理由とは?

脆弱性診断

「Windowsの更新プログラムが定期的に表示されるけど無視している。」このようにWindowsの更新プログラムをついつい後回しにしてしまっていることはないでしょうか。

実は、更新プログラムを放置したままPCを使用してしまうと、システムやプログラムの弱点を狙ったサイバー攻撃の標的になる危険性があります。

そこで、今回はWindows更新プログラムの正しい運用方法について分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

【1】そもそもWindowsUpdateとは?

Windows Updateとは、PCのシステムを常に最新の状態に保つようMicrosoft社から定期的に配布されている更新プログラムのことです。更新プログラムは、システムやセキュリティ上の不具合などを修正する役割があります。

Microsoft社のMicrosoft Security Response Centerでは定期的に更新プログラムの公開予定日が記載されているため、合わせてチェックしておくと安心です。

【2】Windowsの更新プログラムは主に2種類

Windows Updateは、主に機能更新プログラムと品質更新プログラムの2種類があります。ここでは、2つの更新プログラムの役割について分かりやすく解説しますので、参考にしてみてください。

Windows Feature Update (機能更新プログラム)

機能更新プログラムは、新機能の追加を中心としたアップデートになります。過去にはタイムライン機能、ファイル検索機能の強化、「切り取り&スケッチ」などの機能の追加などもありました。

機能更新プログラムの注意点として、ソフトウェアの互換性などの影響でシステムに不具合が起きてしまう可能性があります。対策として、社内の検証用PCでインストールを試して正常に動作を行えるか確認してから適用するのが最適です。

Windows Quality Update (品質更新プログラム)

品質更新プログラムとは、システム上の不具合やバグの修正、セキュリティの強化を目的としたアップデートです。
品質更新プログラムは常にWindowsを最新の状態に保つだけでなく、システムの脆弱性(欠陥)を狙ったサイバー攻撃を防ぐためのセキュリティ対策に欠かせません。必ず更新プログラムが表示されたら、早めに最新のバージョンにアップデートしておくことが大切です。

【3】なぜWindowsの更新が必要なのか

Windowsの更新プログラムは、不正アクセスやサイバー攻撃からPCを保護するためにも必要不可欠な存在です。更新プログラムをアップデートせずに放置してしまうと、セキュリティの弱い部分が解消されず、外部からサイバー攻撃を受けてしまう可能性もあります。

こういったセキュリティ上の欠陥を「脆弱性」と呼びます。最近では、このシステムの脆弱性を狙ったサイバー攻撃も多発しているため、大切なPCを守るためにも更新プログラムの適用は欠かせません。

【4】Windowsの更新を適用しないと起こりうるリスク

では、Windowsの更新プログラムを適用しないと、どんな危険性があるのでしょうか。ここでは、実際に起こったセキュリティ事故の事例を交えながら詳しく解説していきます。

システムの脆弱性を狙ったサイバー攻撃の危険性

最近、大手製造メーカーの取引先企業の一つがサイバー攻撃を受けたニュースをみなさんご存知でしょうか。被害の原因になったのは、「ランサムウェア」と呼ばれるウイルスです。

ランサムウェアとは、利用者の重要データを暗号化し、「データを復元したければお金を払え」と金銭を要求する身代金型のウイルスになります。
今回の事件は、リモート接続機器の脆弱性を狙った攻撃とされており、結果的に工場が停止してしまうという重大なセキュリティ事故に繋がりました。

このように、企業や個人でセキュリティ対策をしっかりしておかないと思わぬ事故に繋がる可能性もあります。

Windowsの更新プログラムだけではセキュリティ対策が不十分なことも

「Windowsの更新をしておけばセキュリティ対策は大丈夫だろう・・・・」と安心している方も多いのではないでしょうか。実は、それだけではセキュリティ対策が不十分なことがあります。

なぜなら、最新のセキュリティ更新プログラムが適用された後に新たなシステム上の不具合が見つかることも多く、100%完全にウイルスの侵入を防げるとは限らないからです。このような更新プログラムの修正が適用される前を狙った攻撃を「ゼロディ攻撃」と呼びます。

ゼロディ攻撃などのウイルスからPCを保護するためにも、常にPCを最新のセキュリティ状態にアップデートすることはもちろん、ウイルスソフトでのセキュリティ対策が欠かせません。

販売されているウイルスソフトによって機能は異なりますが、当社クオリティソフトではシステムの脆弱性を自動で判断して、どのPCに脆弱性があるか一覧表示してくれる便利なサービスを提供しています。
社内のセキュリティレベルがグラフで表示されるほか、問題のある箇所がひと目で確認できるので、初めてセキュリティソフトを使用する方も安心です。

大切なデータを保管するPCを外部の攻撃から守るためにも、セキュリティ対策を強化しておきましょう。

【5】更新プログラムを一括管理できる「WindowsUpdateControl」の紹介

「オフィス内のPCを一度に管理するのは大変。他にも仕事が沢山あるのに…」このように管理するPCの数が多い場合、1台1台確認するのは時間も労力も掛かってしまい効率が悪いですよね。

当社クオリティソフトが提供しているWindowsUpdateControlであれば、社内にある全てのPCを一括で管理できるので作業の工数や時間を大幅に削減できます。

例えば、管理対象PCに適用が可能です。また、「お任せ設定」機能では更新プログラム適用の延長日数を指定できます。そのため、システム管理者が事前に検証用PCを使い、動作環境を確認してから社内のPCに更新プログラムを適用させることが可能です。

以上のようにWindowsUpdateControlを使用すれば更新プログラムの運用管理が効率よく行えるので、ぜひ試しに使ってみてくださいね。

【6】無料でPCの健康診断ができるサービス「PCドック」

PCの脆弱性を無料で診断できる「PCドック」を提供。PCドックは、脆弱性を診断できるだけでなく、診断→解説→対策といったようにどういったセキュリティ対策をすればよいかまで解決策を提案してくれます。

また「ダッシュボード」では、PC内の脆弱性診断レベルを数値やグラフで確認できるため、初めて企業のPCを管理する場合でも運用がしやすいです。

PCドックは、内部のセキュリティ状況を可視化してくれるので、改善点がすぐに分ります。まずは気軽に試してみてくださいね。

【7】まとめ

今回は、Windows更新プログラムの重要性について解説しました。更新プログラムは、PCを外部の攻撃から守るためにも欠かせない機能なので、早めに更新プログラムを適用しましょう。
また、PCの更新プログラムの管理をサポートする「WindowsUpdateControl」、PCの脆弱性を自動で判断してくれる「PCドック」の導入もぜひ検討してみてください。

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