企業イメージ、市場競争力を維持するためにも、決して許されないソフトウェアの違法コピー。
防止策の導入は、企業規模に関係なく、全ての企業にとって必要不可欠です。
現在、主要ソフトウェアには、アクティベーションと呼ばれるライセンス認証技術が採用されています。精度の高い認証によって違法コピーや不正なソフトウェアの起動を防止できるため、ソフトウェアの違法コピー発生率自体が低下すると思われがちです。
しかし、現場では「アクティベーション非採用の旧バージョン」のソフトウェアが水面下で不正に持ち込まれ、違法コピーが行われている可能性を考慮する必要があります。
現在、組織の業務で利用されている主要ソフトウェアでのアクティベーション対応は、以下のようになっています。
Microsoft Windows | XP |
Vista | |
7 | |
Microsoft Windows Server | 2003 |
2008 | |
2008 R2 | |
Microsoft Office | XP |
Adobe Photoshop | CS以降 |
MAdobe Illustrator | CS2以降 |
Adobe Acrobat | 7.0以降 |
Microsoft Office | ~Office 2000まで |
Adobe Photoshop | ~7.0 |
MAdobe Illustrator | ~CS1 |
Adobe Acrobat | ~6.0 |
アクティベーション非採用の旧バージョンのソフトウェアは、違法コピー抑止効果が低く、違法コピーが大量に行われる可能性が考えられます。これら旧バージョンへの管理体制を強化することが、違法コピー防止策を考える上で、非常に重要となります。
2009年に報道された、大規模な違法コピーの各事件を分析すると、その全てに「Microsoft Office」が共通していることが分かります。オートデスク社の「AutoCAD」も同様に共通しています。また、「Adobe Photoshop」が違法コピーされているケースも非常に多く、これら3つのソフトへの対策を最重視させる必要があります。
2009年2月 | 公益法人A | ・Microsoft Office ・AutoCAD ・Adobe Photoshop |
2009年5月 | 石川県庁 | ・Microsoft Office ・AutoCAD ・Adobe Photoshop |
2009年7月 | 調査会社A | ・Microsoft Office ・AutoCAD ・Adobe Illustrator |
2009年11月 | 北海道庁 | ・Microsoft Office ・AutoCAD |